2015年9月28日月曜日

子供の教育、たくさんの選択肢に悩んでたどり着いた結論(わが子の学校紹介も兼ねて)

この投稿も自己紹介の続きのような形になりますが、今私の子供たちが通っている学校をご紹介したいと思います。子供たちの教育環境は少し特殊ですが、学校生活が楽しいようで親としてはほっとしています。でも、日本で当たり前に日本の学校教育を受けてきた私にとっては驚くことも多く、学校教育について考えさせられることが多くあります。

前回の自己紹介でも触れましたが、私たち家族はイギリスからオランダに引っ越してきたということもあり、現在子供たちはアムステルダムにあるブリティッシュ・スクールに通っています。

オランダに引っ越すにあたり、学校選びは最も重要な問題でした。選択肢は、
・公立インターナショナル・スクール
・私立インターナショナル・スクール
・ブリティッシュ・スクール
・日系幼稚園
・オランダの現地校
意外と多くありました。

しかし、言語が大きな問題です。オランダの公用語はオランダ語、私たち家族の第一言語はもちろん日本語ですが、子供たちは英語で教育を受けていました。イギリスで受けてきた英語での教育を継続するのが子供にも馴染みやすく、将来的にも英語を学ぶことが必要になるだろうという考えで、私立インターナショナル・スクールとブリティッシュ・スクールを子供と一緒に見学しました。

ブリティッシュ・スクールとインターナショナル・スクールは同じ英語が公用語の学校です。それなのに、教育方針、授業スタイル、学校の雰囲気もかなり違います。簡単にいうと、ブリティッシュ・スクールはお勉強しっかり、お行儀よく、という印象で、インターナショナル・スクールはのびのび、自由な個人が尊重されるという雰囲気が一般的なようです。

イギリスの現地校に初めて行った時、日本では年少さんだったうちの子が入るクラスでは、みんなが鉛筆でアルファベットを書く練習をしていました。私は、クレヨンでお絵描きばかりだった上の子との違いに驚きました。みんな先生の周りに座って先生の話を聞き、発言したいときは手を挙げて先生に指されるのを待ちます。日本だったら年少さんでもイギリスでは義務教育1年目に入ります。日本よりも早期教育が徹底していますが、座ってお話を静かに聞きましょうというスタイルなど、日本の学校に雰囲気が似ているように感じました。

インターナショナル・スクールを初めて見学した時は、年長さんのクラスを見学しましたが、授業なのか遊んでいるのか、みんな自由に動き回っていて、何をやっているのかすぐにはわかりませんでした。クラスの子たちが持っている紙を見せてもらって、ようやく、授業中であることがわかったくらいです。その紙には、同じ髪の色、目の色の子を探し、さらに同じ言語など文化やバックグラウンドが同じ子を探す表が印刷されていて、どうやら自分の所属するグループ、アイデンティティについて学んでいるようです。そこまで完全に理解できる子がクラスに何人いるかわかりませんが、難しい概念を遊びのような活動を通じて理解しようという素晴らしい授業内容でした。

結局、「ぼくはブリティッシュ・スクールに行きたい」という子供の一言で決めました。下の子は上の子と同じことがやりたい、というか自分も同じことができると信じて疑わないので、自然な成り行きで同じ学校に行くことになりました。オランダでイギリスの教育を受ける日本人、ちょっと珍しいパターンだと思いましたが、ここは外国人が多く、様々なバックグラウンドの子供がいろいろな教育を受けているので、特別視されることはありません。

ここまでお話ししていると私は英語教育に熱心人間と思われそうですが、もともと私は日本人学校推進派でした。ロンドンにもアムステルダムにも立派な日本人学校があります。イギリスの教育を受けさせることには反対していたのですが、夫の強い希望に折れ、子供自身もイギリスの現地校に行きたがるようになっていたので、最初は仕方なくという感じで、日本の小学校入学のタイミングで再検討したいと思っていました。

しかし、学校生活が始まってみると、私が学校を理解し、良い所だと思わないことには、学校生活で子供が得られるはずのものが得られないことに気づきました。それはもちろん私の子供がまだ小さいので、親が毎日の登下校、持ち物や宿題の面倒見ないと自分でできなかったから、ということもありましたが、それだけではありません。学校は、親のために学校生活についてのハンドブックを用意し、カリキュラムについて説明するミーティングを開き、勉強方法を紹介するワークショップを行う等、非常に積極的に親に学校を理解することを求めてきます。担任の先生とも気軽に話すことができ、宿題の狙いややり方など、私のようなイギリスの教育を全く知らない母親に対して、いろいろ教えてくれました。

学校の教育方針を知ると、子供が困っていることがあったらどのように助ければいいのかわかります。また、楽しんでやっていることに対しては、そこに学校がどのような狙いがあるのかわかるので、さらに子供のやる気を引き延ばしてやることができます。子供はたくさんの経験をして多くのことを学んできます。それがわかると、海外の学校もいいなと考えるようになりました。

保育園、幼稚園や学校選び、習い事一つとっても、いろいろな選択肢があります。さらに受験するとかしないとか、子供の教育をめぐる悩みはたくさんあります。いろいろな悩みについてまたこのブログでも触れていきたいと思いますが、ここで私が得た結論は、どこに行っても、親が教育方針を理解し、先生と信頼関係が築けないことには何も始まらないということです。現実には、地理的に遠くて通えないとか、学費といった経済的な問題や、試験や入学条件がクリアできなかったとか、いつもベストの選択ができるとは限りません。でも、ここは第一希望ではなかったし、あまり期待できそうもない、なんて始めから諦めてしまうのはもったいないです。まずは親が理解と信頼を大切にしていけたら、ベストでないと思っていた場所でも、子供は素晴らしい経験ができると思います。

野口由美子


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