2016年7月1日金曜日

投票って?民主主義って?本質伝える「ある絵本」が復刊へ

こんにちは。野口由美子です。当ブログに訪問いただき、ありがとうございます。

先日の記事、
「投票って何?」ある絵本に驚きの答え 
は、たくさんの方に読んでいただきました。感謝しています。

この記事の中で紹介した絵本、

かこさとし しゃかいの本 
こどものとうひょう おとなのせんきょ

が、復刊されることになったそうです。以下のリンクをご参照ください。

かこさとし公式サイト お知らせ

復刊ドットコム 「こどものとうひょう おとなのせんきょ」

私の息子は、日本語補習校の図書の時間に、アムステルダム日本人学校の図書室でこの絵本を借りてきました。図書室にあった本なので、日本で現在どれだけ流通しているのかわからず、ブログで紹介して読みたい人がいても、手に入らないのでは、と心配していました。復刊されてよかったです。

実際に手に取って、ご覧になった感想をお聞かせいただけたらうれしいです。

多くの方から、
「是非自分も子どもと一緒に読んでみたい。」
というコメントをいただきました。素晴らしいことだと思います。でも、私はあえて、この絵本は要注意だと言いたいです。すごい絵本ですが、子どもも大人も楽しく読める、いわゆる「いい絵本」ではありません。

記事の中でも触れましたが、私はこの絵本の表紙を見て、わかりやすく選挙の仕組みを学べるような、いい絵本だろうと思って子どもに読んであげましたが、読み終えた時は、
「作者に完全にはめられた!!」
と恨めしくさえ思いました。

子どもたちが「民主主義」に則って、自分たちでルールを作り、広場で仲良く遊べるようになるというハッピーエンドのさらに後、最後の2ページに出てくる子どもたちの心配ごと。

大人だけの選挙で多数派となった大人たちは、お金にならない子どものことなんか後回しにして、勝手なことをしている。大人のためのゴルフ場やパチンコ屋ばかりが増えて、子どもが遊ぶ広場はなくなってしまうのではないか。

作者は、家や学校で大人が子どもと一緒にこの絵本を読むことを想定していたはずです。絵本の最後に、子どもとの対比で大人をこれだけ悪く描く、というのは、作者からの私たち大人に対する痛烈な批判です。多分、作者がこの絵本の中で何よりも言いたかったのは、この大人に対する批判だったと思います。私たちは、子どもの前で、いい加減なことは言えません。
「政治が悪い。」
などと言い訳する逃げ道も残されていません。私は、子どもの前ではずかしい思いをしました。内心かなり焦りました。でも、作者からのメッセージを自分なりに受け止め、子どもと共有する良い機会となりました。

どうぞ、子どもと読むときは、覚悟を決めて読んでください。

私は、自分の子どもからだけでなく、記事を通じてたくさんの方からご意見をいただき、いろいろなことを考えさせられました。ありがとうございます。そのことはまた別の記事の中で取り上げていきたいと思っています。どうぞこれからもよろしくお願いします。


野口由美子


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