2016年8月5日金曜日

子ども自身が作って遊んで学べる、我が家理想のテレビゲーム

私の息子がひそかに狙っている、今年のクリスマスプレゼントは、ゲーム機、なのだそうです。ただし、ママには秘密になっています。ママはゲーム機を買うのに反対だから。うかつにテレビゲームの話をしても、「ダメ」と言われるだけ。タイミングを見計らわないと。

私は息子にそう思われているみたいです。

そんな我が家ですが、この夏休みに新しいテレビゲームを解禁しました。

自分で作って遊んで学べるゲーム

Kano」をご存知ですか。子ども向けのPC工作キットで、Raspberry Piを搭載しています。このPCは、レゴのように子どもが自分で組み立てられるようになっています。




レゴみたいなPCなんて面白そうでしたが、私たちが興味を持ったのは、このPCで採用しているKanoOSという独自のOSでした。PC工作キットは現在入手が難しいようだったので、家にあったRaspberry PiKanoOSを入れ、使われていなかったキーボードとマウス、リビングのテレビにつないで、代用しました。

早速子どもと一緒にやってみます。いくつかの遊び方があるのですが、ストーリーモードが一番面白そうです。
昔からあるロールプレイングゲームのように、人々に話しかけ、何をしなければならないのか探ります。そして、その場所ごとにあるイベントをクリアしていきます。イベントは、敵を倒すことではなく、ゲームを作ることです。最初のステージのゲームはPongというピンポンゲームです。




ピンポンゲームをどうやって作ったらいい? 

まず、自分がプレイしてみるところから始まります。もっとうまくできるようになりたいと凝り性の息子は何度も挑戦します。でも、ただゲームに勝って終わりではありません。次のステップでは、ゲームを自分で作り変えます。ここからはプログラミングになります。ボールの大きさや速さ、ボールを打ち返すバーの大きさなどを、画面に出てくるヒントに従って自分で変えてみます。プログラミング自体は、ブロックの組み合わせ、数字や色などのオプションの選択という手順になるので、タイピングができない子でも進めることができます。




ヒントに従って、ゲームを作る方法を学んだら、次は自分で自由に作ってみます。息子は、妹と一緒に遊べるようにするにはどうしたらいいか、パパと一緒に考えました。
「バーをもっと長くしてあげればいいんじゃないかな」
「ボールの速さを遅くするとやりやすいよね」
アイディアをプログラミングして、試してみる、を繰り返します。いたずら好きの息子は、Aボタンを押すと妹が動かすバーの長さが短くなるコードをこっそり入れて、妹とゲームを始めました。

娘は突然バーが短くなる予想外の展開にびっくり。子どもたち2人はきゃあきゃあ大はしゃぎで遊んでいました。

minecraftも、scratchも、盛りだくさん

各ステージにこのようなゲームがあり、アクションゲームだけでなく、お絵描きや音楽のプログラミングもあり、minecraftもあります。息子は早くやりたいようですが、minecraftで3次元の造形をプログラミングするには、その前のステージで2次元の絵を描くプログラミングをクリアしなければなりません。今、息子は絵を描くプログラミングに挑戦しています。

その他にも、scratchも使えますし、自分の作品を他のユーザと共有することができます。他の子が作った作品を見ると、自分もこんなものを作ってみたいと刺激になるようです。

テクノロジーをただ消費するためのものではない

Kanoのアイディアは、6歳の子が、大人の助けなしに自分でPCを組み立てたいと言ったのがきっかけだった。子どもにはまだそんなことはできない、なんて言う必要あるだろうか。21世紀の新しい教育には、テクノロジーをただ消費するのではなく、作って、学んで、遊べる道具が必要だと気付いたんだ。」
「それは世界中の子どもが使えるものであって、家族みんなで楽しむものであってほしい。タブレットの画面を一人で見ているのとは全く違う経験になるんだ」

Kanoの創設者の1人であるヨナタン・ラズフリードマンさんが、TED Talksで語っていました。このKanoのコンセプトは確実に息子に伝わっているようでした。きっかけさえあれば、そしてそれを子ども自身が好きになれば、いくらでも吸収できるものだと思いました。KanoOSは、無料で入手できますし、子どもを刺激する要素がたくさんあります。とてもいいきっかけになりました。

しかし、1点だけ、Kanoには難しい点があります。日本語版がないのです。世界中で使える、というコンセプトからすると、残念です。Kanoの対象年齢は6歳以上、主なユーザーは8歳から12歳だそうで、使われている英語はとても平易です。英語にあまり抵抗がない子には是非おすすめしたいです。

参考: Kano


野口由美子

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