2016年8月20日土曜日

親の介護、子どもの育児、時にはつらいとは言えますか

ママのための子育て情報WEBマガジン「ママスタセレクト」に記事を掲載していただきました。

「育児に介護も、愚痴も言わないでがんばる、は間違い」

ご覧いただけるとうれしいです。

この記事ではダブルケアに触れていますが、実は、私はつい最近までこの言葉を知りませんでした。ダブルケアとは、育児と介護が同時進行している状態です。日本で問題になっているダブルケアについて、オランダではどうやって解決しているのか、記事にしてほしいというのが、編集の方からの依頼でした。

記事を書くにあたって、今住んでいるオランダで介護や育児の問題をどう扱っているか、周囲の人たちに聞いてみました。多くの人は、介護も育児も大変なことがたくさんある、という話をしていました。そして、介護保険や育児支援制度など公的な援助は、かつてよりは削減されている部分も多く、苦労している、ということも聞きました。

オランダでも、介護や育児が社会問題であることには変わりなく、解決策は見つけられていないんだな、とも思ったのですが、大きな考え方の違いも見つけました。

オランダでは、介護や育児をする側が追い詰められることがない、のです。
日本だったら、たとえば赤ちゃんのいる母親が時間なく忙しくしていても、
「母親ってそういうものよ、がんばって!」
と応援されてしまいそうですが、そんな応援はあまりないようです。
「休めばいいじゃない。誰か助けてくれる人はいる?」
と言われます。

そういう環境だったら、介護や育児がつらい時はつらい、と素直に声を上げられるだろうな、とうらやましく思いました。
「つらいって言いにくい、なんて、あなたたち日本の文化の問題ね。自分たちでどうあるべきか考えるべきではないかしら。」
オランダの友人は歯に衣着せぬ、はっきりとした物言いをするので、こんな言い方をしていましたが、その通り、うなずくしかありませんでした。

うらやましがっているだけでは何も変わりません。私たちも、そういう声を聞き合うことから始められるのではないかと思います。もっと自分や周りの人にやさしくなりたい、という思いを込めました。


野口由美子

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