2017年12月29日金曜日

赤ちゃんが寝ない、疲労困憊の産後ママ。その時に効いた「魔法の言葉」

早いものでもう年末。クリスマスも過ぎました。慌ただしい年末だけれど、お正月は家族でのんびり。新年を迎えるのはいつも楽しみです。

でも、そんな世間のイベントにも関係なく、毎日昼夜関係なく子育てにがんばっているパパやママもいるものです。


我が家の夜はまだクリスマスツリーのライトが付いて、明るくしています。



初めての子育て、つらい


私にもそんな経験があります。初めての育児、まだ小さな赤ちゃんが眠らず、昼も夜も2時間おきに泣かれて途方に暮れていた時期がありました。抱っこ、ハイチェアでゆらゆらさせて1時間、やっと眠ったとホッとしてから30分で赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる。

誰もいない昼間の家か、パパもいても真っ暗な夜の家で。

私はつい強がって、元気なふうに振舞っていましたが、本当はかなりつらかったです。


行き詰まった時、母のアドバイスは


ある日、私は実の母に電話をかけました。もう限界、誰かに相談したかったのです。

「どうすれば、赤ちゃんは泣き止む? 眠ってくれる?」


母なら何かいいアイディアがあるはず、と私は期待していました。でも母からのアドバイスは

「思いつく限りのことを順番にやってみて。」

まずはオムツを見てみる。オムツが汚れていないか。オムツが大丈夫なら、お腹が空いていないか。抱っこしてほしいのかも。外気に当ててみたり、ちょっと歩き回ってみたり。

「特別な魔法なんてないわよ。」

必ず効く魔法のような方法なんてないという母のセリフ。当たり前すぎるけれど、私にとってはつらすぎる言葉に聞こえました。

子育てに魔法はない、でも


電話越しでも、母にはがっかりしている私の様子がわかったのだと思います。母は続けて話し始めました。

「楽な子育てなんて、ない。」

「よく眠る子で手のかからない赤ちゃん。確かにそういう子もいる。でも、だからってその子が育てやすいかといったら、そんなこと絶対ない。」

「しばらくしてから、夜泣きがひどくて大変だったり、イヤイヤ期が長くて苦労したり。もっと大きくなって、思春期に問題を起こす子だっていたわよ。育てやすい子なんていない、いつかは親が苦労するもの。子どもが小さい時に、親は苦労しておいた方がいいかもよ。子どもが大きくなってからの親の苦労は本当につらいもの。もっと大きくなったら、この子は手のかからない子になるかもよ。」

「ずっと楽な子育てもなければ、ずっとつらいだけの子育てもない。」

つらい生活の終わりが見えず、今の状態から抜け出せないような気持ちでしたが、はっとさせられました。

ずっと今のまま、なんてことはないんだ。きっとこの先はもっと楽になれるんだ。

私は前向きな気持ちになっていました。

この眠らない赤ちゃんも、今は9歳。あんなに大変だった赤ちゃん時代は、もちろん、母が言った通りずっと続いたわけではありません。その後も健康や教育のことで悩んだり、つらい思いをしたり、大変なことはありましたが、親としてなんとかやってこれたのも、これからもやっていけると思えるのも、母の言葉が魔法のように私に効いているからだと思います。


*この記事は、以前自分が書いた記事を元にしています。記事へのメッセージをいただき、私も改めて魔法の言葉を思い出しました。ありがとうございます。

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野口由美子





2017年12月7日木曜日

ゲームを子どもに買う? 買わない? どちらも難しい選択で

「本当はDS欲しいけど、ママがダメって言っているからゲームはもらえないよね。」

我が家の雰囲気はいつの間にかそんな感じ。小学生くらいになると息子もやっぱりゲーム機が欲しいようで、誕生日、クリスマスのたびにゲーム機が候補に挙がってくるようになりました。

親は与えたくないゲーム、でも


実際に息子の友だちで、ニンテンドーDSXboxなどのゲーム機を持っている子は半分いるかいないか、という印象(友だちは、ドイツ、フランス、ポルトガル、オランダなどヨーロッパ各国の子とインド、日本のアジア勢)。持っている子の親に話を聞くと、大抵、

「ゲームをする時間を決めてやっているけれど、守るのが難しいのよね。」

良く思っていないよう。持っていない子の親は、

「ゲーム機なんて必要なし。時間のムダ。」

と完全否定(ゲーム専用機がなくても、タブレットやスマートフォンにゲームを入れているようで、完全にゲームなし、の家庭は、私の周りにいませんでしたが)。ゲーム機を持っていてもいなくても、時間管理が難しいというのが親目線での意見のようです。私もそう思っていました。

とはいえ、私だってファミコン世代。自分も小学生の頃テレビゲームをして楽しかった記憶があり、このままゲーム不要派急先鋒の立場のままでいいのか、内心迷っていました。

そこで、プログラミングなどの「教育効果」が高く、優れた内容のものならいいだろう、といろいろ探して子どもとやってみてきました。どれも質は高いし、教育的といっても、学校の宿題のような「ゲームの体裁だけれどこれって単なる勉強だよね」という感じがないので、面白いです。

家族で楽しくテレビゲーム?


その時のことについては、過去の記事に。


息子も喜んでいましたが、学校でもプログラミングの授業があるし(イギリスの小学校のカリキュラムではプログラミングがすでに必修なのですね)、授業でやっているから、もうたくさん、という気持ちになってしまったのか、しばらくするとあまりやらなくなりました。息子に言われたのは

「ぼくはこういうのじゃなくて、マリオとかやりたいんだよ。」

ちょっと違う意見をもらいました


20代の友人にこの話をした時のことです。私よりも若い世代だから、子どもの親世代とは違う意見が聞けるかも、とちょっと期待もありました。

「ゲームも寛容政策がいいんじゃないかな、と。子どもの時に厳しく禁止してしまうと、大きくなった時の反動が怖いかも。大学生くらいになってから、今まで全然ゲームやらせてもらえなかった人がゲームにはまってしまう方が大変だよ。」

私はそういうことを考えたことなかったのですが、そう言われてみるとよくわかるような気がしました。身の回りでも似たような事例が頭をよぎります。

「ほら、オランダに麻薬とか売春とか寛容政策があるように、厳しく禁止するだけがいいというわけでもないかなって。」

私は政策転換をしました。

ゲーム機を買う前からのルール作り


時間管理が難しいのは大人がよくわかっていても、子どもはよくわかっていない。ならば、そのことを子どもが理解して、自分でできるようになったら、ゲーム機を解禁してもいいのでは。テレビの視聴時間で試してみるのはどうだろう。

夫にも相談した上で、まず、テレビを観る時間のルールを明確化しました。

・平日30分、週末1時間
・パパやママに言われなくても、時間は自分で管理すること
・食事やお風呂の時間など、パパやママがやめるように言ったら、やめること

この約束を半年間守れたら、という条件で次の誕生日にゲーム機をあげるという提案をしました。

「いつもテレビ(特に我が家の場合はYouTube)をダラダラ観たがるでしょ。ゲームはテレビよりも「もっとやりたい」と思ってしまう。そういうふうにできているの。ゲームばかりで他のことができなくなると困るから、パパとママはゲーム機を買うのは良くないんじゃないかと思っている。テレビで時間を守れるようになったら、ゲームも約束守れるだろうって、パパもママもあなたを信じてゲームを渡せるよ。」

息子に趣旨を理解してもらおうと説明しました。息子はわかったようでしたが、思いがけないことを言い出しました。

「それならぼく毎日テレビは20分でいい。」

私は内心、自らハードル上げてどうする??と心配になりましたが、

「あとさ、映画は長いじゃん。それも途中までしか観ちゃダメなの?」

「じゃあ、お休みの日に家族みんなで映画を観るのはカウントしない、でいいよ。」

交渉に応じることにしました。

やっとゲーム機を手に入れ、めでたしめでたし?


息子は本当に、真剣でした。半年間約束を守り続け、次の誕生日プレゼントにゲーム機を手に入れました。時間制限の約束、ちょっと厳しすぎたかもしれませんが、自分で

「今日はゲームをやってから、宿題する。それでも大丈夫、時間あるから。」

時間をどう使うか考えるようになりましたし、友達にも

「ぼくの家ではゲームは30分で終わりなんだ。」

家のルールに従うように頼めるようになりました。どこの家庭でも無制限にゲームで遊ぶことはできないということなのか、友だちの中にもゲームに固執する子はいませんでした。

テレビゲームは悪、というほどのことでもないのかも。子どもなりに計画性ができたり、時間の使い方にメリハリがついたり、むしろ良かったと思いました。

ただ、やはり時間管理は息子にとって簡単なことではなかったです。子どもが自分で時計を読めるだけでなく(夕食の時間になってもゲームを続けられては困りますし)、10分や30分という時間がどれくらいの長さなのか理解していないと時間管理がさらに難しくなるので(時間の長さがわかっていないと、毎回「もっとやりたい!」とせがまれてしまいそうな気がします)、ちゃんとわかるのを待った方がいいかな、というのが実感です。

とはいえ、我が家もこれで一件落着、となったわけでもないのです。テレビゲームにまつわる後日談はまだまだあります。今回は長くなってしまったのでまた別の記事で。


野口由美子

2017年11月27日月曜日

子どもが好きなハッピーセット。海外のマクドナルドと格差あり


これはマクドナルドの写真ではありませんが、今回はハッピーセットのお話です。


家族旅行でスイスを移動していた時のこと。車からマクドナルドの看板を見つけた子どもたちが、

「マクドナルドに行きたい!」

と言い出しました。

スイスはヨーロッパの中でも一際物価が高く、食事をする場所に困ることも多い我が家。

「時間もないし、たまにはいいか。」

と気軽な気持ちでマクドナルドに立ち寄ることにしました。

「やったー、ハッピーセットがいい!」

ところがマクドナルドに入ってみてびっくりしてしまいました。ハッピーミール(ハッピーセット)が800円もするのです。お昼時の店内、満席の混雑ではないものの、それなりに人は入っていて、他の子どもたちは平然と800円のハッピーセットを食べています。

その時は仕方なくハッピーセットを注文しましたが、物価が高いといってもマクドナルドまでこんなに違うのかと、他の国のハッピーセットを比べてみたくなりました。

スイス

価格 
7.20スイスフラン(818円)

内容(各メニューの選択肢)
・メイン ハンバーガー、チーズバーガー、チキンマックナゲット
・サイド フレンチフライ、キャロットスティック
・飲み物 ミネラルウォーター、オレンジジュース、りんごジュース、炭酸飲料
・デザート りんごムース、洋ナシ

おもちゃ
背中の矢を取り外し、弓につけて打つことができます。
よく飛ぶように作りがしっかりしていて、息子は今でも大切にしています。

オランダ

価格
3.95ユーロ(523円)

内容
・メイン ハンバーガー、チーズバーガー、チキンマックナゲット、マックフィッシュ
・サイド フレンチフライ、ミニトマト
・飲み物 ミネラルウォーター、有機スキムミルク、フレッシュオレンジジュース、スムージー(イチゴとバナナ)、りんごジュース、炭酸飲料
・デザート ミニトマト、カットフルーツ(りんご)、ヨーグルト

おもちゃ
スマーフの映画とのタイアップ。味気ないスマーフの家と人形。
動かす面白味もなく、子どもなりに遊ぶことも難しい!?

日本

価格 
460円〜500円(メインによって異なる)

内容
・メイン ハンバーガー、チーズバーガー、チキンマックナゲット、プチパンケーキ
・サイド フレンチフライ、スイートコーン
・飲み物 野菜ジュース、ミルク、オレンジジュース、りんごジュース、お茶、ぶどうジュース、マックシェイク、炭酸飲料

おもちゃ
ポケモンのイーブイの人形。床の上で動かすと耳が動きますが、それほど楽しくないそうです。
だいぶ昔の物ですが、最近の日本のハッピーセットはもっと安っぽくなったような。

値段が違うだけでなく、実は内容も違っていました。やはりスイスはただ単に高い価格設定になっているだけではなく、質の違いも感じました。食事の内容は充実していますし(私にはハンバーガーの味の違いがわからないのですが、スイスのマックチキン単品692円は、マックとは思えない(?)美味しさでした)、おまけのおもちゃだって、スイスが一番品質がよかったです。

私は、

「日本のハッピーセットのおもちゃが一番子どもに喜ばれるのでは。」

と思っていたのですが、私の子どもたちは日本のおもちゃはあまり面白くないようで、しばらくすると

「もういらないや。」

と飽きてしまいました(ポケモンなどアニメのタイアップは魅力的なようで、欲しがるわりには、という感じです)。

個人的には、オランダのハッピーセットは生の野菜や果物の選択肢が多いのに驚きました。ファーストフードは体に悪い、というネガティブなイメージを少しでも払拭しようという試みが子どもメニューからは伝わってきますね。

物価も違うし、税制も違う。外食産業という外部環境も全く異なる。子どもの食に対する考え方もそれぞれ。ハッピーセットの背後にあるいろいろな要因に思いを馳せながらも、やっぱり今の日本は安すぎるのではないか、と改めて思ってしまいましたが、どうでしょうか。

安い!というのも考えものかもしれません。


(外貨の円換算は、2017年11月24日のレートで計算しています。1スイスフラン=113.6円
1ユーロ=132.5円)


野口由美子