2017年1月19日木曜日

最近ちょっと驚いたこと。子どもの担任の先生はLGBT

厳しいと評判の先生

息子の担任の先生は、子どもたちの間で厳しいと評判で、その先生が自分の担任になると聞いた時、息子はかなりがっかりしていました。友達にも、
「大変だね。悪いことをするとすぐ遊ぶ時間をなくされちゃうから、気をつけなよ。」
と同情されていたくらい、評判の先生です。

子どもが通う小学校は、女性の先生が圧倒的に多いのですが、その先生は男性で、年齢は40代半ば、赤毛のひげを生やし、がっちりとした体格で、怒る時の低く落ち着いた声が怖いそうです。

授業中、勝手なおしゃべりをやめないでいると、机といすから離れて教室の後ろに連れて行かれ、一人隔離されてしまうそうです。他の先生だったら、おしゃべりの相手と離されて席を変えられるくらいなのに、というような感じだそうです。宿題を忘れた時に自分から申告しないと、減点、聞いていることにちゃんと返事をしないと、減点。細かいところにもよく目が行き届く先生のようです。


先生がお休みすることに

ある日、学校からこの担任の先生がお休みする連絡がありました。
「先生は、パートナーの○○さんと結婚することになったので、休暇を取ります。」

私はパートナーの名前のところを何度も読み返してしまいました。典型的なオランダ人男性の名前です。

「今度の担任の先生、怖いって言うけれど、それくらいの方が子どもにはいいかなって思った。でも、男性なのに、細かいところまで目が行き届いて女性らしい先生じゃない? 前に担任だった女の先生の方が肝っ玉母さんというか男気あったよね。」
なんて冗談交じりに夫と話していたのですが、私は驚いてしまいました。

でも、ここはLGBTに寛容な国、オランダですので、何も特別なことはなく、そのまま過ぎていきました。お母さん同士の話題になることもなく、クラスの親でお金を集めて花束を贈りました。挨拶にハグする習慣がある母さんは、先生をハグしていましたし、私のようにそういう習慣がない親は握手。子どもには、先生自身から結婚の報告がさらっとされたようです。結婚相手が同性だろうが異性だろうが、学校の授業には関係ないことでした。同性と結婚するのは普通のことで、なんでもないこと。私は過剰に反応してしまっていたようです。


みんながマイノリティになった?

ちょうど先週、子どもの学校で、いじめ撲滅週間がありました。最終日に子どもたちは全員、ピンクの服を着て登校します。

ピンクの服というのは、カナダで実際にあった出来事にちなんだものです。学校初日にピンクのポロシャツを着てきた男子生徒がいじめに遭い、そのことに対抗するためにピンクのシャツを50セントで買って着てきた2人の男子の行動が全校に広がり、学校中がピンクの服の生徒だらけになったのだそうです。現在はいじめ撲滅の世界的な活動として広がっています。

私はピンク色のTシャツを買って用意していました。息子は
「ピンクの服は着たくない。いやだな。」
とずっと言っていました。
「変なのー。ピンクなんて女の子みたいー。」
とさらに横にいた娘が息子をからかい始めます。

当日、息子はしぶしぶ、ピンクのTシャツを着て学校に行きましたが、帰ってきての一言が、
「ピンクを着るのもいいかも。」

男らしさ、女らしさ、○○らしさ、というのもいいのですが、そこからあえて外れる、貴重な体験になったかもしれません。変だと思うのはただの思い込み、何でもないこと、と息子も気が付いたようです。親である私自身も、まだ思い込みで決めつけていることがあるかもしれないなぁ、と気付かされました。


野口由美子







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