2017年3月16日木曜日

出生率の高い国と低い国。子育て支援策以上に違うこと

先進国ではどこの国でも少子化が進んでいる中、フランスは徹底した家族支援策に乗り出し、出生率が2.01(2014年 世界銀行)まで回復したモデル国。出生率1.45(2015年 厚生労働省 国立社会保障・人口問題研究所)の日本ではそのように紹介されているようです。

日本とフランスの子育て支援策の違いを挙げてもきりがありませんし、所詮日本と違う文化を持つ遠い国の話。学べることもあるだろうけれど、日本がそのままマネできるようなものではありません。そういう気持ちなのですが、ある日、フランス人の友人から言われた日本の会社の話には返す言葉がありませんでした。

「日本で子育てと仕事の両立って基本無理じゃないかと思う。お父さん帰ってこないし。会社に長くいないといけないでしょ? 無理な仕組みになっていると思うんだけれど。」

この方の旦那様は日系企業に勤める日本人男性、かわいい子どもが2人。日本に住んでいた経験もあり、日本の会社をよく知っているので、ごまかしはききません。続けて、日本にいた時疑問に思っていたことを私に言いました。

「なぜ、仕事と子育ての両立が女性だけのハードルになっているの? 男性だって同じはずなのに。フランスだったら、子どもの世話も何だって、女性も男性もやるものだって思う。」

日本はまだまだです、と認めるしかありませんでした。覚悟が違うんだよな、と。

覚悟、というと、女性は男性並みに仕事をし、男性は女性並みに子どもの世話や家事を万能にこなせなくてはならないような、レベルの高いものを想像してしまいますが、そういうことではないのだと思います。フランス人はそんなに働かないですよね。男性も、女性並みに仕事をし(残業なんてもってのほか、長期休暇も当たり前)、女性も、男性並みに家事をする(とにかく時間をかけない)ということなのではないかと思います。

たとえば、家事のこと。私が実際に見てきた範囲でのことですが、美食のフランス人も、美食でもないイギリス人やオランダ人も、ヨーロッパのお母さんは普段の食事に手間をかけていないです。オーブンに入れるだけ、パスタをゆでるだけ、ジャガイモをつぶすだけ。とにかく質素。日本食に置き換えたら、カレーや丼物、一汁一菜の方が立派かも、と思えるような簡単な献立です。

これくらい大胆に開き直ってしまえばいいのか。それとも、やっぱり食事はちゃんと作らなくちゃ、なのか。子育て支援策以上に大きな違いに思います。

日本人お母さんの苦労はまだまだ続きそうな気がします。


参考: (私が書いた記事です。こちらもご覧いただけたらうれしいです。)
ママのための子育て情報WEBマガジン「ママスタセレクト」
保育園入れた? 仕事と子育ての両立って大変? ママの悩みが尽きないのはなぜ


野口由美子

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