2017年3月30日木曜日

お金って何? 子どものお小遣い、我が家の場合

最近、息子は家族の洗濯物をたたむのが日課です。洗濯物を干すこともやりたがります。

「お手伝いを積極的にやるなんて、えらいわね。」
なんて褒めてくださる方もいるかもしれませんが、今我が家ではお手伝いをやった分だけお小遣いをあげているから、という事情を聞いたら、

「お手伝いでお金をあげるなんて。お手伝いはお金のためではなくて、家族のためにするものだと思うけれど。」
ちょっと否定的な感想を持たれるかもしれません。

家族への愛情、という旗印のもと、
家事=タダでやるもの
という考え方は根強いのかもしれません。

どちらかというと否定的に思われる印象がある「お手伝いしたら、お小遣い」制度ですが、我が家ではあえて導入。2年以上経ちました。この制度はお金の教育として機能していると私自身考えるようになりました。お金の機能を丸ごと理解できると思います。


お金の機能1: お金は価値を測るもの

今、息子は1日分の洗濯物をたたむと1ポイントつきます。10ポイント貯まると1ユーロ渡しています。日本の物価に合わせて考えると、お手伝い1回10円程度です。彼にとって100円って結構大切、ということになります。彼なりに、金額が高い、安いを考えるようになり、むやみに物をねだらなくなりました。


お金の機能2: お金は交換の手段

お金を何に使うか、ということを子どもなりに考えるようになりました。最初は手元のコインが増えていくのが楽しかったようで貯めることに熱心でした。でも、ただお金を持っているだけでは意味がないのでは、と本人も気が付きました。
「無駄遣いしたらもったいないでしょ。」
なんて親がわざわざ口出しすることもなく、もし息子が無駄遣いしたら、
「こんなの買わなければよかった。」
という後悔も体験すればいいのでは、と思っていました。結局、息子は日本に一時帰国した時、ポケモンセンターへ行って、自分のお小遣いで好きに買い物して持っていたお金を使い切っていました。うれしそうな顔でした。自分のお小遣いでなかったら、あれも欲しい、これも欲しい、となっていたかもしれません。満足できる買い物、というのはいいのではないかな、と思いました。


お金の機能3: お金は保存できる

今息子は、ポケモンセンターでの買い物も興味がなくなり、ゲーム機のソフトがほしくて、お金をせっせと貯めています。ゲーム機自体もまだ家にないので、ゲーム機を誕生日プレゼントにもらえるように親(私)を説得する作業もまだ残っているのですが、お金を貯めて、自分でソフトを買う! という目標に向かって、意欲的です。


息子のおてつだいポイント表(地道に努力してます)


より良い仕事ができるように

お金の機能とは、なんて経済学の教科書みたいですが、労働の対価としてのお金について、私も考えさせられました。

ある時、息子が全くお手伝いをやらなくなりました。どうも労働意欲がわかないようです。欲しい物がない? そんなことないだろうと思い、私は賃金(お小遣い)水準を見直すことにしました。私のアイディアはボーナス制度でした。
お手伝い1回 1ポイント
はそのままで、
5日間連続でお手伝いすると、ボーナスポイント 5ポイント
を追加しました。

仕事が手早くなって、洗濯物をたたむだけでなく、洗った洗濯物を干すことも手伝えるようになり、両方やれば1日2ポイント。月曜から金曜まで毎日やれば、ボーナスポイントも合わせて1週間15ポイント。1ヶ月で6ユーロお小遣いがもらえます。半年続ければ36ユーロ。半年お手伝いをがんばればゲームのソフトが買える、という計算をした息子は「これならがんばれる」と思ったのか、またお手伝いをやるようになりました。

洗濯物はきれいにたためていないとポイントが認められません。たたんだ洗濯物を人別に重ねてまとめる、タオルが同じ大きさになるようにたたむ、より上手にやろう、もっとできることを増やしたい、と工夫がみられるようになってきました。適切な対価が払われるからこそ労働意欲が高まる、というのは子どもにとっても同じようです。


お金って何だろう? 

とはいえ、いろいろな考え方があるものです。
「お金くれないなら、お手伝いしない。」
なんて子どもが言い出すに決まっている! ということで、お手伝いをするしないとは関係なしに、毎月とか毎週とか、決まった額のお小遣いを渡しているご家庭もありますし、必要な物がある時にその都度相談してお金を渡すという方もいました。

オランダ人の子が、近所の家を回って
「何か家の仕事をさせてください。1回50セントでやります!」
なんていうお小遣いの稼ぎ方もあるそうです。

お金の教育で一番大切なのは、「身の丈に合ったお金の使い方」を知ることだと思います。自分の「稼ぎ」に見合わない浪費をするようでは困りますし、逆にお金を全然使わないで貯蓄しているだけというのも意味がありません。お金を欲しがるばかりでも幸せになれるわけではありません。自分が持っているお金で「足りる」ということを知るのが重要なのではないかと思います。

我が家の制度も子どもの成長に合わせて変えていかなくてはならないだろうし、まだまだ考える余地がありそうです。お小遣い、大切にしたいですね。


野口由美子

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