2017年5月2日火曜日

子どものトイレトレーニング、早い? 遅い? 何が違う?


イギリスに住んでいた時、私の娘は現地の保育園にお世話になったのですが、最初に目の当たりにしたことが、

「2歳半でトイレトレーニング開始は遅い方」

ということ。

しかも、イギリスでは短期間でトイレトレーニングを進めることが多いようで、1週間で完了、というのも珍しいことではないようでした(もちろん、子どもの成長には個人差があるので、遅い子や時間のかかる子もいました。他人は他人、周囲と比べる必要はないと考えるのが基本なので、誰も気に留めませんが)。

その時の体験談を記事に書かせていただきました。

ママのための子育て情報WEBマガジン「ママスタセレクト」
トイレトレーニングが1週間で完了、その秘訣とは?

この記事には書かなかったトイレトレーニングの秘訣、があります。

オムツが親にとって「負担」


イギリスでは、日本で感じる以上にオムツが親にとって負担なのです。そういう「負担感」こそ、トイレトレーニングが早い本当の秘訣だと思いました(これでは、秘訣とは言えないですね)。

まず、紙オムツの質。イギリスなどヨーロッパでも、もちろん紙オムツが主流なのですが、日本よりも質が悪く、お尻がかぶれたり漏れたりしやすいです。動きやすいパンツタイプのオムツがあまりないことも。しかも、日本より値段が高い。それでは早くトイレトレーニングを進めたいと考えるのは当然だと思います。

そして、集団生活集団生活のスタートが早いこと。イギリスでは2歳半から受け入れをしている幼稚園が多く、2歳くらいから集団生活を始めるという場合も多いです(通常3歳から国からの費用補助があるので、3歳になるとほとんどの子が幼稚園などに行きます)。いろいろなスタイルの施設があるので、オムツが取れていることが入園条件になっているとは限らないのですが、集団生活を始めるまでにトイレトレーニングを終わらせたいと考える親は多いようです。

便利な育児用品の品揃えも日本の方が上。トレーニングパンツのような便利で機能的なパンツもあまりありません。トイレトレーニングをするとしたら、いきなりオムツからパンツに替えるというやり方になります。親にとってはちょっと勇気が必要ですが、トレーニングパンツやオムツを使うより、パンツの方がトレーニング期間は短くなる、という話もよく聞きます。便利な道具がない分、思い切りがつくのかもしれません。

トイレトレーニング事情は恵まれている日本?


日本で子育てをしていると、
「こうしなくてちゃダメ」
「これができなかったら母親失格」
みたいな考えが多すぎて母親がつらい、という話をよく聞きます。「母性神話」や「3歳児神話」のような話もたくさんあります。特に海外に住んで、違う文化を見ると余計そういう実感が強くなるかもしれません。私自身もそう思うことがあります。

でも、トイレトレーニングに関しては、日本は自由があるのではないかな、と思います。紙オムツは高品質で価格が安く、使いやすいです。布おむつを使わないとトイレトレーニングが進まないので母親失格、というような「トイレトレーニング神話」はないと思いますし、紙おむつは環境に悪いので使う親は意識が低い、と責められる話もあまり聞きません。幼児教育の義務化や無償化も進んでいないので、集団生活を始めるタイミングをずらしやすいですし、幼稚園の先生がトイレトレーニングのフォローをしてくれることもよくあります。

「昔はオムツが外れるのがみんなもっと早かった。」
自分の親くらいの世代の方からよく聞きます。早い子もいれば遅い子もいる、今の時代のトイレトレーニングは、昔の日本と比べても、自由になってきたんだと思います。トイレトレーニングみたいに、子育て全般がもっと自由になっていけばいいのに、とひそかな願いも込めています。


野口由美子



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