2017年5月17日水曜日

賛否両論? 育児CM動画(私が好きなのはこれ)


日本の育児CM「つらくてもがんばるママ」

日本の赤ちゃん用オムツ「ムーニー」などを手掛けるユニ・チャームの企業広告が批判されている、という話を聞き、私も動画を観ました。

初めてママになって戸惑いながら、苦労しながら、がんばって育児をする様子。疲労困憊の様子。正直、私もそうだったなぁ、と思いました。この動画を嫌う人は多いようですが、「つらくても一生懸命なママ、がんばれ!」という応援の気持ちを込めたかったのだと思います。


アメリカの育児CM「みんなが赤ちゃんのために」

この動画との対比で一緒に紹介されていることが多い「パンパース」のCMも観てみました。この動画に登場するのは、ママだけではなく、夜泣きする赤ちゃんを一晩中抱っこするパパや、赤ちゃんにおもちゃを貸すお姉ちゃん、階段でベビーカーを運んでくれる男性、赤ちゃんが通る時は工事を中断する作業員。これも、イギリスやオランダに住んでいる今の私にとっては、そうそう、みんなで赤ちゃんを大切にする感じなんだよな、と共感できるものです。

でも、育児の時間は宝物、とか、赤ちゃんのためなら何だってする、とか、どっちも育児を美化しているなぁ、と思いました。オムツメーカーですし、美しくありたい気持ちは大切なのはわかります。


イギリスの育児CMは?

育児CM、というと私が真っ先に思い出すのはこれです。フィアットがイギリスで制作したFiat 500LのCMなのですが、完全にユニ・チャームやP&Gの逆の方向を行っています。面白いのでよかったら、観てください。

'The Motherhood' feat. Fiat 500L | Fiat UK




初めて観た時は、なんでこれが車のCMなのか、育児CMの定番であるはずの「すてきなママ」がどこにもいないのでびっくりしました。Motherhood、母であることを美化するどころか、きれいなところが全くないです。でも、うなずけるし、ユーモアとして笑えます。

このCMを作ったのは容易に予想できると思いますが、女性です。彼女がフィアットの役員会でこのCMを初めて上映すると男性役員たちの表情が固まり、こんなCMではリスクが高すぎて使えないと認めてもらえなかったそうです。しかし、マーケティング担当の役員が家で妻に見せると、笑って面白がっていたそうで、結局採用されることとなり、大きな反響を呼びました(やはりこのCMに対する意見も賛否両論だったようです)。


パパは?

そしてもちろん、父親をテーマに続編も作られました。

The Fatherhood - Fiat 500L 12" Remix | Fiat UK



私は、やはり、母親の方が迫力があるし、面白いな、と思いましたが、どうでしたか。

CMは、企業の思惑によってできていますが、とてもよく考えて作られているので、社会環境や人の心理が巧みに作用するような仕掛けになっていると思います。それぞれ、どの育児CM動画もそういった背景がとても鮮明に表現されていたのではないかと思います。

また面白い育児CMが作られるたら是非観てみたいです。

参考: Daily Mail "In da (mother)hood: Car advert rap about faking orgasms and joining book clubs to drink wine strikes a chord"


野口由美子

0 件のコメント:

コメントを投稿