2017年5月12日金曜日

学校のPTA活動、いろいろ思うところあり。海外では?

学校の活動に親が関わることは大切。幼稚園や小学校など、子どもがまだ小さいうちは特に。

わかってはいるけれど、負担が重いとなかなか大変。

役員やその他の係。やりたくないけれど、持ち回りだから、みんなが1度はやらなくてはならないから。強制ではないのだろうけれど、強制というか義務というか、仕方ない気持ちで引き受ける、そんなこともあると思います。


親のボランティア精神で!の海外


親が学校の活動に関わるのは、あくまでボランティア。ヨーロッパに住んでいると、もっと親は割り切った態度でいるように見えます。

ボランティアだから、やりたい人が自発的に手をあげることが重要で、それがすべてです。強制されることはありません。それでうまくいくものなのでしょうか。


ボランティアの人数が集まらなかったらどうするの?


そのとおりです。人数が集まらなかったら何もできなくなります。

たとえば、娘の学年は今、毎週水泳の授業があり、公営のプールへ学校からバスで行きます。その往復と着替えの補助として各クラスから2人の保護者が付き添います。

先生からの依頼という形でクラス委員(これも立候補で毎年1人選出)の親がクラス全員にメールでお知らせ、教室の前に表が貼られます。付き添い可能な親が名前を書きこんでいきます。両親のうちどちらかが、各学期に1回は付き添いをしなければならない計算になりますが、この表がなかなか埋まらないのです(積極的な親が多い息子のクラスはあっという間に名前が埋まったのですが)。

水泳の授業が近くなると、クラス委員からお願いメールが送信されてくることもあります。

「誰か今週の水泳の授業に付き添いできる方はいませんか。私の他にもう1人必要です。」

クラス委員の人はもうすでに何回も付き添いをやっているのを知っているので、申し訳ない気持ちになります。仕事があるとか、赤ちゃんが家にいるとか、事情があってできない親もいますが、関心がないのか全然やらない親もいます。

何とかギリギリやっている感じです。実際に、近所の公園に行く校外学習の日に、親の付き添いのボランティアが集まらず、中止になったこともありました。


完全に親のボランティアだけだと、毎年ちゃんと行事ができなさそうじゃない?


これもそのとおりだと思います。

しかし、そもそも、日本の学校で行うような入学式や運動会のような盛大な行事があまりありません。

入学式はやらないので比較しようがないのですが、運動会で比べてみるとかなり違いを感じます。

たとえば、イギリスの小学校では、運動会は定番の学校行事だと思います。Sports Dayといいますが、運動会と訳すべきではないと言いたくなるくらい違う、「ゆるい」行事です。気候のいい6月くらいに、みんなで青空の下、体を動かそう、くらいのものです。かけっこしたり、2人3脚したり。

事前に入念な練習もしませんし、盛沢山のプログラムをこなすための分刻みの進行が必要なわけではありません。観に来る家族も多くないので観客席などの設営を事前に行うこともありません。

日本人の親にはちょっと味気なく感じますが、学校行事が全体的にそういう簡単なものであるからこそ、PTAの仕事も少なくて済むというのも事実だと思います。


海外の学校で親が熱心なこと


でも、ヨーロッパのPTAが日本より熱心にやっていることがあります。

それは、寄付集め。

ウィンターマーケットやサマーフェア。ベークセールに中古のユニフォーム販売。PTAがイベントを企画し、バザーなどの物品販売や飲食の売り上げを寄付します。ユニセフや地域の慈善団体など外部への寄付もありますが、学校への寄付が一番の目的のようです。

イギリスに住んでいた時、近所でPTA活動が盛んな公立の小学校がありました。頻繁にバザーやフェアを行い、PTAから学校へ、かなりの数のタブレットを寄付したそうです。

とはいえ、こういったイベントもそれほどしっかり運営されているわけではありません。毎年出たとこ勝負で、内容が充実している年があるかと思えば、翌年は急に簡素になってしまったり。フェアに参加するメンバーも活動に熱心ないつもの顔ぶればかり。


学校の日本人保護者有志による、親向け折り紙ワークショップを開きました

日本食もふるまって日本文化紹介です
(お寿司やお菓子を率先して作ってくれる熱心な方が多いので開催できています)



どっちがいいPTA?


日本と比べて、どちらのPTAがいいか、と言ったら、海外の学校の方が、自分のできることだけをやればいいので、気が楽なのは確かです。しかし、日本でそういうスタイルが根付くかといったら、それは難しい気がします。個人の力よりも、組織で力を合わせることが重視され、ボランティア精神からくる自主性よりも、負担が公平、平等であることの方が大切なのが日本の価値観ではないかと思います。どちらがいいか、と決められるものではないのかもしれません。

どちらにしても、親の関わりあってこその学校だと思うので、親にとっても学校が身近で、参加しやすいPTAであったらいいなと思います。私もまだまだ、精進します。


野口由美子

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