2017年6月22日木曜日

子ども同士のトラブル、親にできることは

笑う門には福来る、と思い、実践を心がけている私ですが、内心困った、と思っていることがありました。


娘が他の子とトラブル?


娘が、スイミングレッスンに行く度に

「いじめられるから、行きたくない。」

と泣くようになったのです。すでに3週連続。スイミングレッスン中、親は2階の観覧席から様子を見ています。プールがいくつもある広い場所なので、観覧席からすべてを見えず、私は今までその現場を見たことがありません。

どの程度なのだろう。

本人の話では、同じグループの男の子が、娘の水着を引っ張ったり、からかって笑ったりしているそうです。いじめ、と言うほど深刻なものではないかもしれないけれど、本人がそう言っている以上、どうにかしなくては。かなり困りました。


むやみに親が介入したくないけど


「どうしたらいいと思う?」

娘がどうしたら安心できるのか知りたくて、本人と話してみることにしました。私は、子ども同士で解決できるんじゃない?という姿勢でいることにしました。

「いつも先生のそばにいるようにしたら、その子もやらないんじゃない?」

「何か嫌なことをされたら、「やめて」って大きな声で言ってみたら。」

「水着を引っ張るなら、もっと引っ張らせてあげれば。嫌がると、その子も面白がって余計にやるんじゃないかな。」

「そんなのできない。泣いちゃう。」

娘の目からまた涙が出てきました。私自身も子ども時代は人並み(?)にいじめられた経験があるので、娘の気持ちもわかります。私は避けたかったのですが、親が行動を起こすしかないかも、と感じつつ、もっと話してみることにしました。

「じゃあ、ママが先生に相談するのは?」

レッスンでは、子どもたちが足のつかない深いプールで泳ぐことも多く、先生は泳いでいる子を見ているだけで手一杯に見えます。たぶん先生は、娘がいじめられている現場を見ていないだろうと思ました。

娘も乗り気ではありませんでした。その子に直接私から話すというのも、できません。私があまりオランダ語を話せないので、その子と会話できないのです。(大人同士のコミュニケーションは、オランダ語ができなくても不自由ないので、オランダ語の勉強をさぼっていました。今更ながら後悔でした。)

「その子のお母さんかお父さんに、ママが言ってあげようか。」

「ママ、お話して!」

言ってみたものの、親同士でうまく話ができそうな気がしません。相手だって困惑するだろうし、双方が自分の子どもを守ろうとして、話がこじれる可能性も高いです。私が一番やりたくないことでした。でも、どこにいても「ママはいつも味方」であり続けたかったので、仕方ない、か。娘と一緒にレッスン前の更衣室を回り、その子と親を探しに行くことにしました。


とっさの思い付きで


「あの子!」

娘が指さしたのはトルコ系の元気そうな男の子。横に父親らしき人が電話で話し込んでいます。やっぱり、親同士でうまく話せそうな気はしません。電話中でよかった、と私は内心ほっとしました。

「あの子なのね。お父さんは電話しているから今は話せないね。」

娘にそう言った時、私はとっさの思い付きで、その子をものすごい形相でにらんでみました。

その子は、娘と一緒にいる私が母親であることに気づいた様子、私がなぜにらんでいるのか、わかったようでした。さっとシャワー室に逃げるように走っていきました。

「あの子なんで走って行ったか、わかる? ママがあの子をにらんだの。ママに怒られると思って逃げたんだよ。あの子はわかっているみたいだから、もう大丈夫。ママがずっと見張って、にらんでいるから、あの子はもう何もしないと思う。」

「本当?」

ちょうどスイミングレッスンが始まる時間になりました。


意外な結末でした


私は2階席から大声で娘の名前を呼んで手を振りました。あの子も気づいてこっちを不安そうに見ています。すかさず、にらみつける私。アジア人のおばさんが怒って何をしだすかわからないと思っているのでしょう、やはりその子は私のことが怖いようです。その子の父親は外で電話をしているようで、観覧席にはいませんでした。45分のレッスンが長く感じられました。

レッスンが終わり、娘が更衣室に戻ってきました。泣いていません。

「今日はどうだった? あの子何かした?」

「いじわるなかった! 「ハロー、○○(娘の名前)」って言ってただけ。」

私は驚いたのと同時に、気が抜けました。

「あの子、なんであなたの名前知ってると思う!? あなたはあの子の名前知らないでしょ。名前を覚えるのって簡単じゃないの。名前を覚えて呼んでくれるっていうのは、好きってこと。友達になりたいってことだよ!」

その子はいじめているのではなく、何かコミュニケーションのきっかけがほしかっただけだったようです。それなのに私ににらまれて、ちょっとかわいそうだったかも。

子ども自身で解決できない時は親が出るしかない、とか、言葉でのコミュニケーションが正確、とか、そんなことを考えていましたが、今回の経験は私の考えを少し変えました。翌週以降、その子と娘は楽しそうにレッスンをやっています。


野口由美子

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