2017年10月4日水曜日

親になった娘に、母が初めて語ったこと

私自身が親になって初めてわかったこと、本当にたくさんあるのですが、自分を育てた母の気持ち、私は全くわかっていなかったと思います。

母もおしゃべりな割には、自分の母親としての思いなんて、母の口から聞くことはほとんどありませんでした。娘にとっては重荷になるだけ、と思っていたのかもしれません。娘の私は薄情なもので、反抗期を過ぎてもう大人になっているのに、母の気持ちなんて、気に留めてもいませんでした。ドライな母娘関係、だったのかもしれません。

里帰り出産、初めて聞いた母の思い出話


私たちはそんな母娘でしたが、初めての出産で実家に身を寄せていた私に、母自身が私を産んだばかりの時の思い出を話してくれたことがありました。

当時、私の母は祖父母(母にとっては義理の両親)はすぐ近所に住んでいました。祖母は毎日のように初孫である私を見に来て、同じことを言ったそうです。

「私が赤ちゃんの面倒みていてあげるから、買い物にでも行ってらっしゃいよ。」

母は半ば強制的に外出させられていたそうです。当時母は、

「私から赤ちゃんを取り上げて、自分だけで赤ちゃんをかわいがりたいのね。」

ちょっと義理母に意地悪されているように感じていたそうです。子どもの時には絶対わからなかったであろう、母の気持ち。そんなことがあったなんて、全く知りませんでした。

「でも今思えば、そうやってひとりで外へ出て、買い物して帰ってくるだけでも気分転換になっていたかもって思うのよね。ちょっと強制的くらいじゃないと、なかなかできないことだったかもしれないし。今になってわかった気がする。」

当時の母の気持ちはわかるような気がします。でも、なぜ、母は急にそんな話を私にし始めたのか、私はまだわかっていませんでした。

母からの思いがけない言葉


「お姉ちゃん(母は私のことをそう呼びます)も、ちょっと休んで出かけてみなさいよ。赤ちゃんはみていてあげるから。」

初めての出産、慣れない赤ちゃんの世話、昼も夜も関係ない生活に疲れていた私を心配して、母は思い出話をしていたのでした。私自身は自分の赤ちゃんのことで頭がいっぱいで他のことを考える余裕もなかったのですが、母が私のことを考えていることに気づきました。頑固な私にただ、「休みなさい」と言っても、赤ちゃんのことで頭がいっぱいで聞く耳を持たない、と思ったのでしょう(それは正解だと思いますね)。

自分の母親っていくつになってもありがたい存在なんだ、言葉で言うのは簡単だけど本当にそのことを理解したのはこの時だったのかもしれません。

やっぱり私の子どもたちも、親の私が思っていることなんて少しも気に留めてもいないのでは。それでも親は心配するのが仕事、いつも子どものことを思っているんだよなぁ、と私も母と同じかな、とちょっとうれしく思います。


*この投稿は、私自身が書いた記事をもとに執筆しました。こちらの記事もご覧いただけるとうれしいです。

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野口由美子

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