2017年11月3日金曜日

授業だけではない、小学校で学ぶべき「勉強」

子どもの学校は校庭が狭く、休み時間にみんなが自由に遊べるだけの十分なスペースがありません(日本の小学校は校庭が広くてうらやましいです)。

サッカーコート大1面、小1面(大きいコートでもフットサルコートくらい)、サッカーコートよりさらに小さいくらいの広場に遊具があるエリア。

その校舎にいる4学年を2つに分けて遊ぶ時間をずらしているそうですが、それでも狭いと思います。

狭い校庭での「対立」


狭い校庭でどんなふうに遊んでいるか。息子が私に休み時間の話をしてくれました。

大きいサッカーコートが一番人気なのだそうです。ずっとサッカーをやりたい男の子がサッカーコートを占領していたそうですが、ある時から、「女の子もサッカーをやりたい」と女の子もサッカーをするようになりました。男の子も女の子もみんな一緒にやればいいのではないかと私は思うのですが、それはお互い嫌なようで、男の子が女の子に時々譲る形で女の子のサッカーが始まったそうです。

だんだんサッカーをやりたい男の子と女の子の間で対立が起きるようになり、さらに他の場所で違う遊びをしていた子たちも、サッカーコートから追い出され不満を募らせた子たちに遊びの邪魔をされるようになって(息子は邪魔されて迷惑を被る方のグループにいました)、休み時間の校庭は対立の場となっていたそうです。


多数派が勝つ、はいいこと?


人数が多く、口も立って、力があるのは、女の子です。女の子がほぼサッカーコートを占領するようになっていきました。

女の子が強い時代なんだなぁと、私は息子の話を面白く聞いていました。

「それで、みんなどうしたの?」

「スクール・カウンシル(児童会)がサッカーをする女の子だけがサッカーコートを使うのはダメって。どうやって使ったらいいか、決めたの。」

児童会が新しいルールを決めたそうです。

大きいサッカーコートでは、月曜と水曜は男の子のサッカー、火曜と木曜は女の子のサッカー、金曜はサッカー以外のおにごっこなどをして遊ぶ

他にも曜日の割り当てを学年ごとにする案などいろいろな試みがあったそうです。先生の先導もあったとは思いますが、これが結論になったということでした。


反対意見があったら、どうする


実は、息子はこの決定に納得していないようで、その不満を私に話したかったようでした。

「サッカーをやる女の子はぼくの学年では少ないから、週1日でいいと思う。他の学年でサッカーをする女の子が20人以上いて多いからそういう決まりになったけれど、ぼくの学年は3人だけ。ぼくは遊ぶ時間が違う学年と同じルールにする必要はないって言いたかった。でも、スクール・カウンシルがみんなに新しいルールの話をしたのは、ぼくが学校を休んでいた時。自分の意見はその時に言うべきだったって友達に言われた。」

「もしその時、自分がいたら、自分の意見をみんなの前でちゃんと言えたと思う?」

「もちろん、言ったよ!」

みんなの前できちんと意見を言う息子の姿を私は想像できなかったのですが(家で見ている息子とはあまりにも違うので)、授業よりも休み時間の話の方が真剣になれるのかもしれません。彼なりに自分の意見が合理的である理由も考えています。

息子は、今は新ルールに従うしかないと考えているようですが、自分の意見を言える次の機会を狙うのか、新ルールになっても楽しめる新しい遊びを考えるのか、次の行動があるのかもしれません。どんな行動に出るのかわかりませんが、いい経験ができているなぁ、と思いました。狭い校庭も悪くないかもしれません。

学校の廊下には目安箱のようなものが置いてあります。
これを使うという方法もありますよね。


きちんとした手続きを踏んで、多数派だけでなく、みんなが納得するルールを作る。ルールができたら、みんなで守る。今の時代、大人が不得意なような気がします。

私は以前読んだ絵本を思い出しました。

「投票って何?」ある絵本に驚きの答え

過去の記事の中では特に多くの方に読んでいただいていますが、まだ、という方は是非、こちらもご覧いただけるとうれしいです。


野口由美子

0 件のコメント:

コメントを投稿