2018年4月12日木曜日

小学生に必須!? ハリー・ポッター本が読めるようになるには

今の子たちにとって、大切な児童文学作品って何だろう。

あまり読書しない小学生の息子が気になる私ですが、本に接する環境から整えようと思いながら、ふと疑問がわきました。学校の友達が持っている本を見せてもらったり、友達の親御さんの話を聞いたり、いつもどんな本がいいかと探っています。子どもの学校は英語が使用言語ということもあり、英語で児童書をほとんど読んでいない私にとっては新鮮な世界。いろいろな作品があります。でも、その中で重要な作品をひとつ挙げるとしたら、やっぱり、

ハリー・ポッター

なのかな、と思います。

主人公ハリーはもうすぐ11歳。両親を亡くし、親戚の家ではしいたげられ、恵まれているとはいえない環境。ハリー自身もいたって普通、というよりむしろ、ぱっとしない感じ男の子。ある日、ホグワーツ魔法学校から入学許可証が届き、自分が魔法使いであることを知る------

大体のあらすじは知っていましたが、私は今まで全く読んだことがありませんでした。

実際息子の周りでは、映画で満足して本はあまり読まない子、両方どっぷり楽しむ子、ハリー・ポッターしか読まなくなってしまうくらい本に夢中になる子、どれくらい好きになるか違いがありますが、誰もが一度は触れる世界のようです。

友達の中でも7歳くらいから本にチャレンジする子が出てきて、息子もずっと気になっていたみたいでした。


ハリー・ポッターは難しい?



周りの子達はみんな知っているハリー・ポッターですが、実際に本を開いてみると、実は他の児童書に比べても難しい、です。息子にはかなりハードルが高かったです。

魔法の世界のイメージを広げるために、文章が独特、男性的というか硬い感じがしますし、魔法にふさわしい非日常的な言葉を多用します。巻を追うごとに話も長くなっていきます(日本語版と英語版はかなり雰囲気が違うのですが、10歳前後を対象としているかな、というところは同じように思いました)。

我が家ではオーディオブックを使って、朗読を聴きながら本を目で追っていくという方法で、読み進めることができました(息子は読むというより聴いている感覚だったようですが、読書の助けになっていたと思います)。

オーディオブックや読み聞かせは、本をあまり読んだことのない子にもいい導入になるようで、おすすめです。


何歳から読める?



息子の読解力からするとちょっと難しかったハリー・ポッターでしたが、何歳から読むのがいいのか、というと、簡単に年齢では区切れないようにも感じました。

多分、読解力が優れている子は、7歳でもハリー・ポッターを読めると思いますが、全部理解するのはやはり難しいのでは、という感じがします。闇の魔法使いとの戦いとハリーの両親にまつわる過去の謎について、伏線とその回収が長いストーリーの中で語られることになるので、7歳で理解するのは難しいと思います(10歳以上でも難しい場合もあるかもしれません)。

でも、その子が謎解きの部分をあまり理解できなかったとしても、まだハリー・ポッターの魅力は衰えないと思います。むしろそんな子でも惹きつけられる魅力を大切にしたい作品です。


子どもにとってハリー・ポッターの魅力は



たとえば、1作目の「ハリーポッターと賢者の石」。映画にも出てくるシーンで覚えている方も多いと思いますが、ハウスポイントという学校の制度にまつわるエピソードがあります。

ホグワーツ魔法学校の生徒は全員、学年を超えて縦割りで4つのハウスに所属します。良い行いをするとハウスポイントが加点、逆に悪いことをすれば減点。ハウスごとに1年間の総得点を競うという制度があります(イギリスの小学校では実際によくある制度で、息子たちの学校でもハウスがあります)。

「賢者の石」では、トロールに襲われ命からがら戻って来たハーマイオニーに対して、先生がハウスポイント減点処分を下します。そうかと思うと、学年末にいきなりハリーたちに大量のポイントを一気に与えて、ハリーたちのハウスが逆転優勝するというラストがあります。

私がこのシーンを読んだ時は、

「ええー、先生がこんなふうにハウスポイントで生徒を操ってひどくない!?」

と完全に興ざめしていました。しかし、息子は、

「ハーマイオニーは悪かったらから、ポイントがマイナスになって当然だし、ハリーたちはがんばったから、最後にハウスポイントがもらえてよかったと思う。」

先生の判断をそのまま受け入れて、ラストシーンに心から喜んでいました。こういう学校生活のエピソードを素直に楽しめ(私のような「大人」はもうダメなんですね)、ごく普通の少年だったハリーがシリーズを追うごとに成長していく姿と自分を重ねて、一緒に成長しているような気持ちになれる、そういう子から楽しめる作品なのだと思います。



主人公に共感する読書



難しい非日常的な表現や謎解きの伏線などはすっ飛ばして、ハリーに共感できる年齢が最初の適齢期なのだと思います。先生といった大人に批判的になる思春期に踏み出すと、ハリーに共感しながら読むことができなくなってくるかもしれません。

思春期の手前、10歳前後までが、一番素直な気持ちで主人公に共感したり、ドキドキワクワクしたりできるような気がします(だから、児童文学の主人公は10歳くらいの子どもが多いのでしょうね)



本も映画も、スタジオツアーも



本だけではなく、映画でも楽しめるところがハリーポッターのいいところ。本の文章が難しくても、映画のイメージが読書の助けになります(映画よりも本の方が、学校生活の話など登場人物が生き生きと描かれるシーンが多いので、両方知った上で本の方が楽しい!と思えたら、私としては大成功、なのですが)。

もっとハリー・ポッターの世界を楽しみたいと思い、家族でロンドン郊外のハリー・ポッターのスタジオツアーにも行ってきました。

Warner Bros.Studio Tour London -The Making of Harry Potter

実際に映画撮影で使用したセットや衣装、小道具を見学しながら、映画のシーンを追体験したり、特撮や撮影技術の仕組み、俳優やスタッフの裏話を知ることができたり、家族で楽しめる内容になっています。


ホグワーツ・エクスプレス。
本物の機関車を改造していて、実際に中に入ることができます。



ホグワーツ魔法学校。
実際のお城か、フルCGか、と思っていましたが、精巧なジオラマで撮影されたそうです。

世界中からお客さんが来ていました。

チケットは事前予約制で入手困難。スタジオ内にはハリポッターのコスプレをした子どもたちがたくさん来ていました。ハリー・ポッターの人気はまだまだ衰えていないようです。やっぱり小学生ならハリー・ポッターを読むべき!と思いました。


野口由美子

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