2018年6月7日木曜日

子どもの創造性はどこから? 学校のアートの授業

私の娘は、学校の授業でアートが一番好きだそうです。

小さい時から外で走り回っていれば満足な息子とは違い、家でお絵かき、塗り絵をするのも好きだった娘。朝の着替えも対照的で、クローゼットの中から最初に手に触れた服を着る息子に対して、いちいち服を広げて上下並べ、色やシルエットのバランスを考えて今日のコーディネートを考えるこだわりの娘(最終的には数枚しかないお気に入りばかり選ぶことになるのですが)。

子どもがアートの授業で何をやっているのか、私はこれまであまり知らないままでしたが、娘のアートに対する情熱は一段と違うようです。そんな娘が実際にどんなことをやっているのか、ちょっと興味を持つようになりました。

6歳でゴッホの模写


去年娘が描いた作品にはこんな絵がありました。

子どもなりに一生懸命描いたことがよくわかりました。


「ママこれが何の絵だかわかるよ。」

「ファン・ゴッホでしょ?」

「そう、すごい。ママも知っているの?」

ゴッホの「ひまわり」を忠実に真似するというのが授業の課題だったそうです。

私がイメージしていた子どもの絵とは、だいぶ違うのでちょっと驚きました。

「自由に描いてごらん。」

「自分が見て感じたとおりに描けばいいんだよ。」

というような、子どもの独創性とか創造性とか、「自由」が強調される(自分も子どもの時にそんなことを言われてきたような気がします)イメージを持っていましたが、娘のアートの時間は必ずしもそうではないみたいでした。

7歳でキュビズム


最近描いた彼女の自信作は学校の廊下に貼られていました。自分の絵が飾られたのが誇らしかったみたいです。

この絵も結構驚きました。


「ピカソの絵を勉強したの?」

「ピカソってママも知っているんだ。これはキュビズムなの。」

他の子の作品もそれぞれ個性的でした。

同じことを習って描いた絵でもこんなに違いました。


「自分の好きなように描いていいんだね。」

「自分で考えて描いていいんだけれど、わからないところは真似していいって先生が言った。頭のところはわからなかったから、先生がコピーして描いていいって言った。」

なるほど、自由に描くことを「強要」するものではないんだな、と興味深かったです。ひとつの描き方やスタイルを教わってから、自由に描くことが始まるようです。

バルセロナのピカソ美術館で


さらに、先日バルセロナに旅行した時、ピカソ美術館を訪れました。いつもは美術館に行くことを嫌がる子どもたちなのですが、学校の授業の効果か、今回は子どもと一緒に楽しめました。

娘は案の定キュビズム時代の作品をよく観ていました。

「前から見た顔と横から見た顔と一緒に描くんだよ。横から見ると目は1つだけど、前からだと2つ。これは横の顔だけれど、前からと横からと両方の目を描いているんだよ。」

娘の解説付き。自分も同じスタイルの絵を描いたので、作品に親しみを感じるようでした。

息子も熱心な娘の影響を受けたのか、ピカソが14歳の作品に圧倒されたり、自分の気に入った作品を見つけたりしていました。

息子はいつも美術館外に出たい一心なのですが、
この日はピカソの「ラス・メニーナス」のポスターをお土産に選んでました。

子どもも芸術に触れるべき。だけど、うちにはまだ早いかも、とずっと諦めていましたが、いいきっかけがあれば、やはり子どもの感性に届くものなのだなと思いました。

何がきっかけになるかは、最初からはわからないものです。たくさん拾い上げてみたいです。



野口由美子




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